2012.10.31 Wednesday
京都の花壇
先日、 京都市北区へ花壇の植え込みに伺いました。
以前は丸く仕立てられたツゲが列植されていた花壇
このたびは長年のイメージを変えて、洋風な植栽をご希望でした。
そこで和風な印象の建物や、近隣とのバランスを考慮し
” 少し和風で少し洋風 ” な花壇をイメージしました。
以前の花壇の様子です
低木を配置して全体を考えながら植え込み中です
花壇の幅は約5メートル
一日の中で日陰になる時間が長いため
耐陰性のある植物、そして耐寒性のある多年草を選び植栽しています。
樹木の実が美しい季節です
写真手前から、紫式部 赤い実は風鈴ガマズミ、奥の黒い実の植物はシロヤマブキです。
多年草も種類により休む季節があります
そんな時期は花壇が地味になってしまうので
季節ごとに植物を入れ替えて楽しめるよう、花壇の中にコンテナを配置しました。
コンテナに植え込んだのはジュズサンゴ、少し寒さに弱いため真冬は軒下へ
その間は違うコンテナを飾って楽しみます。
白い花が清楚で可憐なイワシャジンとイカリソウ サルフレウム 黄色い花を4月から5月に楽しめます
ダイナミックな斑入りの葉が美しいハラン
この植物にしかない美しさが、私は大好きです
こちらも斑入りの葉が美しい キチジョウソウ
花が咲くと吉事があるといわれる縁起の良い植物です
「 幸せがたくさん訪れますように 」 願いを込めて植えさせて頂きました。
植物がお好きなお客様で、気に入った植物を挿して増やしたり
建物周辺に所狭しと置かれた植物を、日々丁寧に手入れしておられます。
そんな植物の一部も植え込ませていただきました。
美しい斑入りのヒイラギやツワブキ、クリスマスローズ、花壇を華やかに飾っています。
季節の花を植え込んだコンテナ
コンテナがなくても楽しめる空間ですが、花壇に加えることでより華やかになります。
冬場に地面上部が枯れてしまう植物の周りには小球根を植え込みました。
秋に植え込む球根植物は、芽吹きにより春の訪れを知らせてくれます。
まだまだ寒い時期であっても、着実に季節は巡り冬から春へむかいます
チオノドグサ、シラーシビリカ、羽毛ムスカリ、ブローディア 2月から5月まで順に楽しめます。
限られたスペースでも、
より楽しめる空間になるよう、植栽の提案をさせていただいております。
お玄関サイドの花壇など、よく見かけるスペースですが、
お庭とはまた違った意味合いを持つ空間です。
このたびは限られたスペースを生かし、様々な品種やイメージを凝縮させた植栽です。
これから成長し大きくなるもの、場に適応出来ずに無くなるもの、様々な状況をふまえ
季節の移り変わりを新鮮に楽しめる花壇へ維持管理していきます。
ここから楽しい会話が弾み、お客様にとって日々楽しみが広がりますように
そして 住まわれる方だけでなく、道行く人をも楽しませる花壇でありますように。