ガーデニング研究会 11月

毎月 第3日曜日に開催されているガーデニング研究会
先月に続き今月も参加させていただきました。

今月もテーマが豊富で11時から18時まで
途中休憩をはさみつつも長時間 にわたり行われました。


まずは武部先生から、スペインのカタルーニャ地方に伝わる伝統工法である
カタルーニャ・ヴォールト工法についてのお話し

型枠を使わずに直接空中に積み上げて
ドームや回り階段を作る工法で
ガウディもこの工法により複雑な建築をつくられたようです。
武部先生が現地で実際に工法を体験されたお話しを交えながら説明して下さいました。


そして8月に見学させていただきました
緑風舎のその後のお話しを
見学時はまだ施工中だったお庭
新たにつくられた巨大なベンチの工法を含めてのお話しを伺いました。



日々の仕事では遭遇しない、全てがダイナミックなお話しでしたが
既製品ではないので、アイデアや工夫によって
色んな可能性が無限に広がる

楽しさと同時に怖さもあって、それの繰り返しですが
より良いプランを生み出せるよう
少しずつ自分が出来ることを増やしたいと思います。



そして この日はニワプラスの最近の活動報告もありました。



最近 沢山のイベントがありニワプラスの催しも多く
主宰の方々には日々の仕事もお忙しい中
企画から当日の段取り、その後のことまで いつも有難うございます。

なかなか全てのことに参加できないのですが
可能な日は出来る限り加わって、様々な体験をさせていただいております。

最近のイベントでは、以前のブログにも書かせていただきましたように
ニワプラス・トショカンと庭的晩餐会に参加させていただきました。

どれも日々の中では体験できない内容で
毎回のことながら、とても有意義な時間を過ごさせていただいております。


どちらもお庭でもてなすというイベントで
お庭をつくり、楽しみ方を提案する仕事をしておりますが
自分自身が実際に庭を使って楽しむことがあまりないので
本当の意味での楽しみ方を知らないように感じました。

まずは自分自身が食べて美味しいものをふるまう
そして楽しいと感じることでもてなす
本来 当たり前のことですが
仕事というくくりの中で、本質を見落としていたことを
改めて感じたイベントでした。



最近 お客様とお話しをしていて多々感じるのは
人にとって重要な 衣・食・住において
体に大切な無農薬の野菜を食べたり
機械に頼らずに暖をとったり、涼しくなる工夫をしたり・・・
山手にお住まいの方はまきストーブを使用されている方も多いですが
まきを自ら準備されたり・・・
その方 それぞれに重要なことに時間とお金を費やし
生活を充実させておられる。

大量生産されるものや、一時のことではなく
生活の本質をただすというのでしょうか
きちんと暮らしておられるように感じます。


もちろん遊びの部分もそれに繋がっていると思いますが
自分にとって大切なものを見つけ
あれもこれもではなく
大切なものをより大切に過ごす

それは高価なものを身につけたり、食べたりすることではない豊かな暮らし
つつましやかでいて、何よりの贅沢でもあります。


わたしにとって その贅沢と言えば、やはり人との関わりでしょうか
大切な人と過ごせる時間は何よりの幸せのように思います。





二つの「願い」を込めた「庭や」たちのサイト  

わたくしも参加しております
      ニワプラスのポータルサイトはこちら →   






大阪 箕面のお庭専門店
ガーデンデザインオフィス ユウ
 
     http://www.gdo-u.com
設計・施工・メンテナンスまで一貫した庭づくりをおこなっています 

at 23:51, u-ito, ガーデニング研究会

comments(0), trackbacks(0), -

GARDENING研究会 8月

毎月一回開かれているガーデニング研究会、今月は和歌山へ。
研究会主宰である武部さんがつくられたお庭を
見学させていただきました。

いつも 庭に関わる、あらゆる観点からのお話しを伺っていますが
このたびは写真や映像ではなく
実際に目で見て、現場の空気をも体感できる貴重な機会でした。


この日 見学させていただいたのは
和歌山市にある 緑風舎です   →  

お施主様の元居住地を
イベント会場やコンサートホール、ギャラリーとして開放しておられます。



















今回もたくさんの方が見学会に参加されていました

武部さんがつくられたものを、実際に見せていただけるとあって
みんな細部にも注目です。

午後の一番暑い時間帯の上に、参加された皆さんの熱気も加わって
現地の空気は更にホットに・・・




建物の中からの眺め
広大な敷地は1800坪あまりあるそうです


お施主様のお話しを直接伺えたり
武部さんと庭、武部さんとお施主様  どちらの関係も
ほんの一部でしょうが、リアルに感じ
少し身近に思える部分もありましたが
改めてスケールの大きさを実感しました。


その後は場所を変えて別荘地へ



こんな素晴らしい絶景が借景です







海抜50mの場所にあり もともと軍用基地だったそうです




バーベキューコンロにピザ窯







’ 余計なものを取り除いたマイナスの手法 ’とのお話しでしたが
この風景のスケール感に違和感なく
まるでこの景色と繋がっているかのように感じられました。

言葉で表現するのは難しいし
簡単に整理して文字にもできないけれど
何より この場の空気を感じとれたことが
貴重な体験でした。

いつまでも寛げてしまう空間で
ここからの夕陽を観たかったけれど
残念ながら解散・・・



帰り道 参加メンバーの数名と晩御飯へ
時間とタイミングが合えばかなう楽しい時間です。

多くの人達と知り合っても
なかなか一人一人とゆっくり話す機会は少ない
人が集まれば集まるほどに・・・

私自身がピンポイントで話したい方なのでよけいにでしょうが
一人なので仕事の応援に来てもらうと
作業を進める中で、少しずつ距離が縮まったりもしますが・・・

仕事のことやら色んな話をして
あっという間に過ぎてしまう楽しい時間
自分を見つめ直す機会でもあります。





二つの「願い」を込めた「庭や」たちのサイト  

わたくしも参加している
      ニワプラスのポータルサイトはこちら → 






大阪 箕面のガーデナー
ガーデンデザインオフィス ユウ
 
     http://www.gdo-u.com
設計・施工・メンテナンスまで一貫した庭づくりをおこなっています

at 23:01, u-ito, ガーデニング研究会

comments(0), trackbacks(0), -

GARDENING研究会 -5月-

先週末に行われたガーデニング研究会
このたびは積水ハウスさんのご厚意により
梅田スカイビル内、積水ハウス本社会議室をお借りしての開催
約50名の方々が参加されました。

今回も幾つかのテーマがあり
まずは古川庭樹園 古川さんによる
屋久島に行かれた際、体験されたことや感じたことなどのお話。

豊富な雨量と特異な環境から、植物相が豊かな屋久島。
私はまだ行ったことがありませんが
ぜひ現地に行って、その自然の姿やパワーを感じたいと思いました。


次に武部さんによる 「 一休は庭をなしたか 」の話
2月の定例会で一休にまつわる庭の見学会が行われ
それ以後も幾度となく武部さんのお話しに登場する一休や一休寺
お話しされる際の探究心溢れ、わくわくされた武部さんはとても印象的です。


そして「 育む 」という言葉をテーマに
Garden design office 萬葉の北谷さん
アトリエグリーンズの松井さん
庭空間設計eniの堀江さんの3人が発表されました。



3人は同い年で、皆さん小さなお子様がいらっしゃるお父さんです。



いつもは作品の発表ですが、今回はテーマについての考えや想いの発表。
お話しを伺って、自分と同じこと違うこと
新しい気付きもありました。

「 育む 」とは大きなテーマですが
庭づくりにおいて、樹木など生き物の育み
そして家族や、お客様との関わりにおいて
目には見えない想いや心の育み

目に見えるもの見えないもの
どちらもマニュアルのない難しいことです。
人と緑 人と人 それぞれに心地よい距離感があったり・・・

一番の心地よさを探りながら育むことは
完成のない奥行の深いものですが
とても楽しいことと思います。


そして荻野さんの近作発表
ダイナミックかつ繊細な作品の数々を拝見できました。

このたびは雑誌「 庭 」の編集長の豊蔵さんが参加してくださり
研究会終了後は懇親会が開かれました。

庭をつくることにおいて
まだまだ表面的なことに、いっぱいいっぱいですが
武部さんや参加されている方々のお話しを伺うことが
もっと奥に掘り下げて、深く見つめる機会になっています。


そして来月 6月8日の午後から ニワプラス#9において
このGardening研究会主宰である武部正俊さんの講演
「 人はなぜニワをつくるのか? 」〈破〉編がおこなわれます。
昨年おこなわれた〈序〉編に引き続き
前回同様 古川庭樹園さんにて
とても楽しみな企画です

昨年の講演会の様子 →  





二つの「願い」を込めた「庭や」たちのサイト  

わたくしも参加している
      ニワプラスのポータルサイトはこちら → 






大阪 箕面のガーデナー
ガーデンデザインオフィス ユウ
 
   
  
 
     http://www.gdo-u.com
設計・施工・メンテナンスまで一貫した庭づくりをおこなっています


at 23:04, u-ito, ガーデニング研究会

comments(0), trackbacks(0), -

GARDENING研究会 4月

昨日行われたGARDENING研究会
今月のテーマは 『 桜と石 』 でした

今年は桜の時期があっという間に過ぎてしまい
のんびりお花見をする機会もなかったのですが
今は近所の八重桜を楽しんでおります。

さ・く・ら 一音一音に意味があり
農耕の神が宿るとされる神秘的な意味あいや、客のふりをする意味など
古くから日本文化と関わりの深い桜
花宴も外国人にはあまりない、日本人特有の楽しみのようです。


桜の木は大きくなるため
広いお庭でないとなかなか提案しにくいイメージがあります。
ですが移植にも強く、傷みやすい下枝などを剪定しながら
コントロールすることができるようです。

しかし気になるのは毛虫ですね
植物には付き物の害虫や病気
早めの手入れで植物を守るのも重要な庭づくりの仕事です。

桜は9種の野生種 品種は350種以上あるとされています
先日、お客様のご要望で
成長がゆっくりなマメザクラの苗木を植えました。
花も小ぶりと言われていますが、そんな小ささは感じられず
2メートル弱の苗木でも、さっそく今春より優しい花を観ることができました。


そして様々な種類のある『 石 』の話
敷く、積む、据える など利用方法も様々ですが
” 石を生かして使えば樹木も生きてくる ” とお話しだった武部先生

うまく生かすというのは難しいことですが
経験でしか身に付かない、力や感覚が大切なのは言うまでもありません。
” つくり手が自由に遊ぶこと ” がいい現場に繋がる
毎回、少しずつでも新しいことを取り入れながら
自分なりに楽しんでやっていますが
それがまだまだちっぽけなことと実感します。

武部先生も常々お話の、この仕事を楽しむということ。
植物と関わりながら、新しいことを提案しつくる自由さは
仕事をしながら自分自身をリラックスさせることができる
とても幸せな職業だと思います。

もちろん上手くいかないこともあって
それが凄くストレスになることもありますが
たとえ生活の一部分であっても豊かにできるよう
自分自身も豊かな心でありたいと常々思っています。


桜と同じバラ科の植物 八重のコデマリ
今 我が家で一番美しく咲いています



小さな手毬のような花が、優しく可愛らしい
花色が純白なのも美しい魅力の一つです

花を見て自然に微笑むことが出来る

知らないうちに植物から心の恩恵を貰っていることに感謝して
そんな想いを少しでも多くの人に味わっていただけるよう
庭や植物に関わる仕事に誇りをもって
これからも続けていきたいと思っています。






二つの「願い」を込めた「庭や」たちのサイト  

わたくしも参加している
      ニワプラスのポータルサイトはこちら → 






大阪 箕面のガーデナー
ガーデンデザインオフィス ユウ
 
   
  
 
     http://www.gdo-u.com
設計・施工・メンテナンスまで一貫した庭づくりをおこなっています





at 11:25, u-ito, ガーデニング研究会

comments(0), trackbacks(0), -

GARDENING研究会 1月

先日 ガーデニング研究会に参加させていただきました。
毎月1回開催されている研究会
今回は新春第一弾として「 新春鼎談 」が行われました。

「鼎談」 聞きなれない言葉ですが
三人が向かい合って話をすることだそうです。

そこでテーマを決めずに
武部先生、古川庭樹園の古川さん
そして荻野寿也景観設計の荻野さんの三人でまずはスタート
生まれ育った環境や、それぞれに思い浮かべる原風景などの話から
様々な内容に広げて、途中休憩をはさみつつも
11時から18時頃までの長い鼎談でした。




この日は大学1回生の方から70代の方まで、幅広く約50名が参加され
会場は熱気であふれていました。

庭づくりや、樹木など植物に関わる仕事をされている方々
そして私にとっては殆どの方が大先輩で
そんな方々と一緒に学び、お話しを聞かせていただける貴重な時間です。

いつも武部先生は、聞く側と話す側に分かれるのではなく
全員が参加し発言することを求められます
緊張感ある空気の中、発言するのは正直たじろぎますが
自分の考えを言葉に出来るよう、日々を重ねていくことが大切ですね。
それが間違っていたとしても、真摯にとらえ前向きに進めるように。




そして茶話会へ突入
武部先生とUEKOMIYAあなべるの中園さんが
美味しいお抹茶をたてて下さいました。

私はお茶のお稽古から10年以上遠ざかっていますが
作法にのっとった所作というのは
全てに意味があり美しいものですね。

中園さんはニワプラスでもお世話になっている
私にとってとても身近な方ですが
女性らしい清楚なイメージに
母親としてのたくましさが加わったパワフルな女性です。

そんな彼女の芯の部分には、お茶をたしなむ中で培われた
清らかでいて、しなやかな女性らしさがあります。

女性が現場で仕事をする
夏場なんて汗だくで、土にまみれてどろどろになって・・・
けれど やっぱり忘れてはいけない 女性であることを
近頃 忘れがちな私にとって
キラッと光った中園さんでした。


UEKOMIYAあなべる 中園さんのブログ    


二つの「願い」を込めた「庭や」たちのサイト

        ニワプラスのサイトはこちら → 





大阪 箕面のガーデナー
    
   ガーデンデザインオフィス ユウ
 
   
  
 
     http://www.gdo-u.com
設計・施工・メンテナンスまで一貫した庭づくりをおこなっています

at 18:27, u-ito, ガーデニング研究会

comments(2), trackbacks(0), -